みけもふ日記 <備えあれば迷いなし>

経済的独立を目指し試行錯誤するブログ

【映画】ドライブ・マイ・カー

f:id:mikemof:20210907205723j:plain

9/7(火)晴れ

 

シフト休みだったので映画を観に行ってきました。観たのは以下の映画です。

 

dmc.bitters.co.jp

滅多に日本映画は観ないほうなのですが、村上春樹原作、カンヌ国際映画祭脚本賞ほか4冠、などなど新聞やメディアで絶賛されていたので、それならばと思い予備知識なしでふらっと映画館に出向きました。

 

3時間の長編ということで若干尻込みしましたが、せっかくの平日休みだし、朝8:25からの上映で館内も密にならないだろうと思って行ったところ、予想に違わずお客さんもまばらでゆったり鑑賞出来ました。

 

ぶっちゃけると、村上春樹さんの小説は読んだことがありません。作品の中での性的な描写がことさら喧伝されるきらいがあるので、漠然とそういう作風だという印象が刷り込まれていましたが、この映画について言えばその印象は変わりませんでした。

 

舞台俳優であり演出家でもある主人公、家福(西島秀俊)。劇中でのセレブのような生活の一端を垣間見るにつけ、私自身の生活とかけ離れたものを感じ、あまり感情移入できませんでした。それとは正反対に、専属ドライバーとして登場してくるみさき(三浦透子)には共感を覚えずにはいられませんでした。

 

どちらも喪失感を抱えて生きてきた二人ですが、どうしても主人公の家福は甘ちゃんのように思えて仕方ありませんでした。小さい頃から不遇な環境の中でなんとか生き延びてきたみさきのほうが、背負っているものはヘビーだったと思います。劇中で彼女から語られる過去の話しは、私自分が経験してきたものにも通じる部分があり、もう一人の自分を見ているような気分になりました。

 

この映画はセリフで埋め尽くされる描写が多々あるのですが、呪文のようにも感じられたそれは個人的にピンと来ませんでした。原作がそのようなものだからなのでしょうか。

 

この映画を通じて伝えたい事はよく分かりました。それは映画の中で繰り返し語られていたと思います。色々あるけどしっかり生きなきゃね。ゆくゆくは原作のインスピレーションの元だと思われる、チェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」を読んでみたいと思います。機会があれば舞台を体験してみたいですね。コロナ禍が落ちついてからになると思いますが。

 

最後に、この映画を観ていてものすごくクルマが欲しくなりました。愛車と呼べるものを長く大事に使う生活っていいなぁ〜と。現実は都内でクルマを維持するのは私の経済力では厳しいですけどね。まぁもし仮にクルマを保有できたとしても、週末くらいしか乗る機会もないですけどw でもいずれは...。