お送りしたのは、グレイトホワイトで「HOUSE OF BROKEN LOVE」でした。
グレイトホワイトは80年代後半から90年代前半を中心に活躍したアメリカのハードロックバンドです。現在もバンドは存続していますが、残念ながらヴォーカリストが変わってしまっています。
う〜ん、実に渋い。とってもブルージーな大人のバラード。たまに無性に聴きたくなる名曲です。今から31年も前（！）の曲になりますが、あまり古くささを感じないのは私だけでしょうか...。
やるせない気分の時、分かっちゃいるけどどうしようもない時、とにかく放っておいてほしい気分の時に聴いているとだんだん心が洗われ、落ち着いてきます。
歌詞の内容は破局したカップルの悲哀を唄っていると思われます。それ故、曲全体から大人の哀愁や悲哀といったものが立ち上っています。ジャック・ラッセルの繊細な歌声。豊かな表現力。ギターのマーク・ケンドールが奏でるやり場のない感情を代弁してくれるかのような狂おしいまでの泣きのギター。このバンドの真骨頂の一つだと思います。
この曲を発表した当時のメンバーの年齢は30歳前後。一体どんな人生を歩んだらこんな音が出せるのか？このバンドはとにかくこういうのをやらせたら上手い。またオリジナルメンバーでやってほしいなぁ。
この曲を聴きながらひとしきりうだうだしてアンニュイな気分に浸ったあとは、晴れやかな心持ちになること間違いなし。ま、人生晴れの日続きってわけでもありません。こんな時もあるよって事で。そんな時にこの曲を聴いて自分を奮い立たせています。
