5/22(金)曇り 寒い日
お送りした曲は、イギリスのロックバンド、ローリングストーンズのギミーシェルターでした。オリジナルは1969年に発表された名盤アルバム「レットイットブリード」の一曲目に収録されています。
特に深い意味はありませんが、コロナウイルス問題が尾を引く緊急事態宣言下の東京に生きる身として、この曲の持つムードが何となくフィットすると思い取り上げました。
実際、今日のような肌寒い薄曇りの通勤途中で聴いてみたところ、実にグッとくるものがありました。
どことなく不穏な感覚を覚える秀逸なイントロがたまりません。ミックジャガーのパワフルな歌声に加え、ゲストの女性シンガー、メリークレイトンとの掛け合いがこの曲の緊張感をより一層引き立てています。歌詞は「ベトナム戦争から影響を受けた黙示録的な内容」との事です。歌詞の和訳サイトをいくつかのぞいてみると、確かに戦争や災厄を想起させる内容が綴られているようです。
現在、全世界が直面しているコロナウイルス問題とどことなく重なる部分も感じられます。実体経済の落ち込みがいよいよ牙を剥いて襲いかかってくる。そんな嵐の前触れを十分に予感させる名曲です。
これから果たして自分は生き残れるだろうか?こんな不安だらけの将来に覚悟をもって臨むよう、勇気付けられているようにも感じられます。録音された音源は古くさく聞こえるかもしれませんが、この曲のもつ本質的なエネルギーや生命力はこの現代にあっても、少しも新鮮さを失ってはいないと思います。正に時代を超えた名曲といっていいでしょう。
うん、これからまたアルバム一枚通して聴いてみよう。聞き所はこの曲だけでなく、他にも目白押し。8曲目のMonkey Manも絶品なのよねー。昔ギターでコピーしたっけ。もし興味を持たれたら是非とも聴いてみてください。それではまた!