少なくとも自分が経験してきたような苦痛は繰り返してほしくなかった。
明らかに過大な負荷がかかる悪循環を断ち切りたかった。
そのために協力、サポートする気持ちはあった。本人にも伝えた。
それでも上手くいかなかった。全然ダメだった。
ある人は恥も外聞もなく逃げ出し、ある人はお構いなしで理不尽に仕事を押し付ける。
目立たないように狡猾に。どうもそれが仕事の出来る人間ということらしい。
こちらの言う事、思う事の逆をやり、出し抜いて自分の評価を高める。探りを入れようと心にも無い事をペラペラと喋ってくる。そんな考えは露骨に透けて見えるというのに。
そしてそんな輩の言うおべんちゃらを真に受け、くだらない事をごちゃごちゃと言ってくるお偉いさんがいるから始末に負えない。どうやら自分の感性や考えでは判断が下せないようだ。
それでも自分の思いは変わらない。誰かの助けになりたい。
やられた事をそのまま誰かにやり返すなんて馬鹿げている。
いらないおせっかいなのかもしれないけれど、身近で苦しんでいる人間がいるなら見て見ぬ振りなんて出来ないし我慢できない。少しでも支えになれるのなら幸いだ。