みけもふ日記 <備えあれば迷いなし>

経済的独立を目指し試行錯誤するブログ

7/3 Peter Barakan’s Music Film Festival

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7/3(土)雨のち曇り時々晴れ

 

Peter Barakanʼs Music Film Festival 2日目に行ってきました。

pbmff.jp

本日観たのはこちら。『BILLIE ビリー』公式サイト

不世出のジャズシンガー、ビリーホリデイさんの生涯を辿ったドキュメンタリー映画です。

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 昨日観た「エイミー」と同様、生い立ちから歌手として成功するまでや、徐々に身を持ち崩して亡くなるまでの経緯が描かれていました。その生涯は幼少時に受けた虐待から始まり、悪い男達との付き合いを経て、ドラッグやアルコールに溺れるなど破滅に向かう要素に満ちたものでした。享年44歳。

 

やはりショービジネス界のエグい世界で行きていくには、正気を保つことが難しいのだと思いました。

 

もちろん本人の特性もあるのでしょうが、過酷なツアーやアルバム制作のプレッシャーなど様々な重圧があり、無理を重ねているうちに飲み込まれてしまうんでしょうね。大金が絡むうえにルールがあってないような曖昧な業界で、正気を保ちつつ生き延びるのは至難の業なのかもしれません。

 

言わずもがな、劇中で披露された彼女の歌は素晴らしかった。特筆すべきはライブシーンが最新の映像技術を用いてカラー化されている点です。映画館の大スクリーンでも何の違和感もありませんでした。何も知らない人があの映像を見たら、元からカラーだと疑いもしないでしょう。

 

エイミー・ワインハウスビリー・ホリデイ。どちらもジャズシンガーの枠で語られるミュージシャンでしたが、シンガーとしての才能は実に脆い内面に裏打ちされているものだと実感しました。影があるからこそ、光輝くとでも言えばいいのでしょうか。誰にでもそのような側面はあると思いますが、その振り幅の激しさが音楽への情熱や数々の名曲が生み出される源泉なのかもしれません。

 

いわゆる太く短い人生でした。それでも彼女達が残した音楽が消えてなくなる事はありません。凡人にはとても真似できない生き方ですが、今回の映画を観て改めてきちんとアルバムを聴いてみようと思いました。