みけもふ日記 <備えあれば迷いなし>

経済的独立を目指し試行錯誤するブログ

7/2 Peter Barakan’s Music Film Festival

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7/2(金)雨

 

夜勤明け帰宅後、ひと眠りしてから夕方に有楽町まで映画を観に行ってきました。

 

本日からピーター・バラカンさん監修・作品選定による Peter Barakanʼs Music Film Festivalが開催されています。音楽好きとしては見逃せません。

pbmff.jp

コロナ禍で観たい映画もロクに観れない状態が続いていたところ、このような音楽映画祭が開催される事を知り、矢も盾もたまらず行ってきました。ピーターバラカンさんが監修しているのならまず間違いありません。観たのは以下の映画です。

 

名前だけは知っていたミュージシャンでした。また新しいミュージシャンが出てきたな、と思っていた矢先に急逝されたので記憶に残っていました。残したアルバムはわずか2枚。亡くなった当時彼女の年齢は27歳。

 

この年齢で亡くなる人気ミュージシャンが多かったことから、いつしか「27クラブ」なる名称が定着しており、彼女もその仲間入りをしてしまったんだな、という印象でした。

rollingstonejapan.com

映画はプライベート映像満載で、生身の等身大の彼女の生き様がリアルに描き出されていました。富や名声は必ずしも幸せを運んでくるとは限らない。ミュージシャンという稼業の過酷さを垣間見せてくれるものでした。

 

演奏シーンでは彼女の歌声に引き込まれました。劇中後半、あの大御所トニーベネットが認めたように、確かに20代前半の若者が醸し出す歌声ではないなと思いました。彼女の死を悼み、アドバイスできるものなら「生き急ぐな」「(ビリーホリデイ等に匹敵するという意味で)貴重な存在なのだから」「長く行きていれば人生から学ぶ事ができる」といったセリフが彼女の確かな才能を裏付けていると思いました。

 

今回の映画は人の弱さというか脆さというか、壊れやすいものなのだな、という認識を新たにしました。一筋縄ではいかない人生を乗り切っていくには繊細過ぎた彼女。薬物やアルコールの問題もありますが、有名になるにつれて、自分ではコントロール出来ないことがどんどん増えて耐えきれなくなったのでしょう。その負荷やストレスは想像に難くありません。

 

私の住む世界や生活はまったく異なるものの、実在した人物についてのストーリーなので説得力があります。また一つ貴重な才能を失ってしまったことを再認識させる、という意味でも良いドキュメンタリー作品だと感じました。

 

amy-movie.jp